世界は私を中心に回ってなどいない
どうも、ボイメン沼の住人okimaiです。
これまでもボイメン以外のことも書いていましたが、カテゴリ別に分ける事にしたのでボイメン以外の記事にはご興味のない方は、お手数ですがそちらをチェックしてみてください。カテゴリが重なる場合もありますが、その点はご理解くださいますよう。
昨日長男の習い事の習字があり、真っ黒になった硯と筆を洗面台で洗いながら急に
「私、なんでこんなことしてんだろ」
って悲しくて泣きそうになった。
私が習字やってるわけじゃないのに、なんでこんなに手を真っ黒にしながら、一生懸命洗ってるんだろう。
長男にやらせればいいことなんだけど、筆を悪くするような気がしてやらせていなかったし、既にお教室で一応は洗ってきているし。
「名もなき家事」なんて言うのがちょっと前に流行ったけど、私がこうして子供たちの習い事の片付けだったり、宿題の丸つけだったり、洋服やタオルの名前付けだったり、縄跳びの結び方を教えたり、子供2人分の明日の準備をしているのも、夫は何にも知らないんだな。
そう思ったら、突然虚無感に襲われた。
原因は女性ホルモンのバランスが崩れているからだとわかっているし、もう30過ぎたいい大人なんだから自分の機嫌の直し方くらい知ってる。それにきっと、この話を夫にしたのなら「手伝ってあげられなくてごめん」「次置いておいてもらえればやるから」と言ってもらえると分かってる。それは有難いのだけど、違う、そうじゃない。
子供たちはもちろんかわいいし最近では怒ることもめっきり減って、親バカながらも素直(そう信じてる)に育ってくれていると思う。夫も優しいし、新築で購入した家も、念願の車も、一切ストレスのない職場も、私は何不自由なく生活している。これ以上何を望むと言うのだろう。きっとバチが当たる。
でも、1人になりたい、何も気にせず自由に飲み会に行きたい、後先考えずに自分だけのために10000円くらい使いたい、身軽になりたい、自由になりたい…メンタルの低下とともに、急にそう思う時がある。
どうして急にこんなことを思うのか、理由はなぜなのだろうと考えていたら、今朝夫が5時半に家を出た後スマホを家に忘れたと電話があり、子供たちを一緒に車に乗せて駅のロータリーまで持って行った時に分かった。
世界の中心が「自分」ではないからだ、と言う事に。
私の世界の中心は、子供たちと夫で回っている。毎朝4時50分に起きて朝ごはんを用意するのも、子供たちの学校の準備や支度も、習い事の送り迎えも、日々のごはんのメニューも、夜眠る時間が決まっていることでさえも、全てはこの3人を中心に回っているのだ。
しかしながら、これまで私がこんな虚無感に襲われずとも生きてこれたのは、間違いなく「オタクの現場」があったからだと気付く。これまで最低でも月に1回はボイメンの現場があり、私はその日の為に生きていると言っても過言ではないほど、その1回に全てを掛けていた。遠征は出来ないし。
服を新しくするのも、髪型を変えるのも、ネイルやメイクをするのも、グッズに散財する為に貯金しているのも、全て現場の為だったのだ。オタクの現場は良い。だって私が妻であろうと、母親であろうと、パート主婦であろうと、一切誰も気にしない。ただ私が「okimai」と言う1人の人間で、ボイメンの勇翔推しだと言うことだけなのだ。なんと身軽で楽しいのだろう。
そのたった月1回の現場さえも失ってしまった今、それは1人の単なる人間に戻れる時間を失ったと言うことだったのだと気付く。今でも推しの配信はチェックしているし、有難いし、とても面白い。でも家だと「1人のオタク人間」になれないんだな。それは、オタクの現場でオタクに会うことも含めて「オタクの現場」だったからなんだな。ボイメンへの熱を語れる人は、この家の中にはいない。
「女性の話には共感が一番」とはよく言ったもので、ただ話を聞いてほしい、もしかしたら同じ状況の人もいるかもしれないと思って、ただひたすらにこの記事を書いている。
こんな暗い話したら、これから結婚や子育てをしようとしている人に明るい未来を見せてあげられないかもしれない。いや、結婚も子育ても楽しいのよ。ただ、「妻」や「母親」と言う肩書きを捨てて、1人の人間として過ごしてみたいなぁなんて思う時があるのです。
まぁ、実際10000円を自分の為に使おうとしたって子供たちに何か買ってあげようと思うだろうし、飲み会に行けば子供たちはどうしたかな、もう寝たのかな、なんて気になったりするもの。結局、それは母親の性と言うものなのかもしれない。
だから結局、世界は私を中心になど回っていないのだ。
こうして文章にまとめてみたら、いくらかスッキリした。
さぁ、長男が学校から帰ってくる。気持ちを切り替えて、学校での1日はどうだったのか、聞いてみよう。夜子供たちを寝かすその一瞬まで、今日も残りを頑張ろう。
おわり。